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台湾・中国 中根レポート

シャープの対米工場投資から見える鴻海の地域戦略

  • 中根 康夫=みずほ証券
  • 2017/06/20 05:00
  • 1/2ページ

 先日、シャープの戴正呉社長のミーティングに参加する機会を得た。ミーティングは質疑応答形式だったが、社長からのコメントを要約すると、以下の数点にまとめられる。カッコ内は筆者による補足である。

1) シャープは(完成品よりも)部品・デバイス技術に強みを持つ会社である。

2) 一方で、顧客との関係構築や契約関連、(市場の大きい欧米で他社にブランドライセンスをしてしまうなど)一部の戦略、(全社意識の欠如など)カンパニー間の分断、業務ルールに問題があり、改善に向けいろいろ手を打ってきた。その結果、前期のみで約1000億円のコスト削減ができた。収益的には国内は満足のいく水準に回復、しかし、海外についてはまだまだ改善余地が大きいと認識している。

3) 米国や中国での投資:目的は市場(=顧客)。(このミーティングの)先週、米国の複数の州政府の関係者が来日し、会議を持った。中国にも負けず劣らずの好条件が提示された。あらゆる要素を冷静に分析したうえで、投資するか否かを判断する。中国では鴻海グループが政府などと直接交渉する能力を持っており、それを活用する。鴻海グループで生産している製品の大半はディスプレーを使用している。それらは韓国企業などグループ外からの調達ではなく、グループ内で賄いたい。

4) 次期社長:中計(2020年3月まで)は自分の責任なので全うする。次期社長はその過程で育てていく。自分の任期内に責任を取れない3年以上の長期契約は基本的に行わない(太陽電池材料のようなケースを想定しているとみられる)。

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