2016年1月28日に発表された台湾AU Optronics(AUO)社の2015年12月期の4Q決算は、売上高834億4200万台湾ドル(前年同期比-21%/前四半期比-7%)、売上総利益44億8900万台湾ドル(-71%/-51%)、営業損益-11億7100万台湾ドル(赤転/赤転)、当期損益-81億8200万台湾ドル(赤転/赤転)となり、2013年1Q以来の営業赤字転落となった。

 売上総利益率は5.4%(3Q:10.2%)、営業利益率は-1.4%(3Q:3.8%)、当期利益率は-9.8%(3Q:3.9%)となった。なお、営業外費用には子会社の太陽電池向けポリシリコン事業における減損費用(約67.5億台湾ドル)が含まれている。

 EBITDAは93億7100万台湾ドル(前年同期比-58%/前四半期比-37%)、EBITDAマージンは11.2%(3Q:16.7%)。太陽電池などを除いたDisplayセグメントの業績は、売上高761億2900万台湾ドル(前年同期比-23%/前四半期比-7%)、営業損益-7億3500万台湾ドル(赤転/赤転)、EBITDA90億1900万台湾ドル(-59%/-37%)。営業利益率は-1%、EBITDAマージンは11.8%。

 4Qの出荷数量は、10型以上の大型パネルが2760万枚(前年同期比-6%/前四半期比+5%)、中小型が3340万枚(前年同期比-22%/前四半期比-31%)。4Qの総出荷面積は587万4000㎡(前年同期比-1%/前四半期比+3%)、面積当たりの米ドル建て平均販売単価(Blended ASP)は385米ドル/㎡(3Q:442米ドル/㎡)となり、平均単価は5四半期連続で低下した。

 中小型パネルの出荷面積は25万7000㎡(前年同期比-19%/前四半期比-30%)、中小型パネルの売上高は108億台湾ドル(前年同期比-37%/前四半期比-21%)、4Qの稼働率は80%台後半で、3Qの91%から低下した。