ダウンサイジングターボ、「SKYACTIV」、小型車の「シエンタ」「ソリオ」、軽自動車「ムーヴ」━━。クルマサイトの2015年の年間ランキングで1~20位までに入った記事は、環境対応車や環境技術に関する記事が多かった。

 トヨタ自動車が2014年12月に発売した燃料電池車(FCV)の「MIRAI(ミライ)」(関連記事)。モータージャーナリストの御堀直嗣氏は、新しいパワートレーンの開発には敬意を表しているが、乗り心地やブレーキの効き具合など課題を指摘する。その原因としているのが、環境性能の高さを追い求めるが故のタイヤにあると指摘する。

 2015年に入ってからトヨタの車両で続々と装着が進んだ安全パッケージ「Safety Sense」も、発売時期が早すぎて、ミライには搭載されなかった。この点も、惜しいといえる。

 ダウンサイジングターボは、いよいよ日本でも導入が始まったが、まだ様子見のようだ(関連記事)。2015年春に、トヨタが「オーリス」、ホンダが「ステップワゴン」で採用を始めた。排気量を減らしてターボで性能を補うという考え方の浸透にはしばらく時間がかかりそうだ。ただ、欧州が主戦場なので欧州市場では当然の機能としてラインアップを増やしていく必要がある。

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