日経テクノロジーオンラインのサイトマスター便りでは、今週から今年の年間ランキング(2016年1月1日~11月30日)を掲載していきます。第1弾は総合ランキングです。

 2016年の年間ランキングにおけるトップ20記事の傾向を見ると、”次世代技術やサービス”に関するものと”分解モノ”がよく読まれていることが分かります。

 次世代技術やサービスについては、1位と4位、5位、15位、20位にランクインしています。そのうち、1位となったのが、久米記者が海外出張で感じたことを記したエディターズ・ノート「iPhoneが“爆発”し、タクシー会社は潰れた」――。過激なタイトルですが、iPhoneの登場によって生まれた新しいサービスが街にあふれている様子をつづったものです。新しい価値や需要を生まれる一方で、競争や淘汰も進んでいることが分かります。

 このほか、4位に「デンソーはなぜ工場のIoT活用を急ぐのか」、5位に「全固体電池、10年飛び越し」、15位に「見せる相手は人から機械へ、新原理の撮像素子が続々」、20位に「電力のロス減らす「直流給電」いよいよ実用化」と、次世代テクノロジーの登場を示唆するものばかりです。

 分解モノについては、2位と3位、6位、8位、14位に柏尾南壮氏の分解連載「分解スペシャリストが見た!スゴイ製品その中身」の記事が5本ランクインしました。そのうち、最も読まれたものは、2位の「ロボホンはペッパーの100倍スゴイ、と筆者は思う」。ロボホンを分解し、その詳細についてコスト分析も含めてレポートしています。

 続いて、3位に「高級セダン「レクサス」の通信制御、型落ちICが大活躍」、6位に「高級路線ひた走るiPhone 7が示唆するAppleの危機意識」、8位に「シェアトップを独走するSamsungの4K液晶TVを開けてみた」、14位に「人気の電子タバコは電子部品のカタマリだった」と、読みたくなる製品分解の記事がずらりと入りました。

 また、7位に「なぜVW社は排出ガス不正問題を起こしたのか?」、11位に「テスラEVで死亡事故、識者に聞く---「自動運転が起こしたという認識は間違い」」と、自動車業界で騒然となった排出ガス不正問題と自動運転事故に関する記事がランクインしました。このほかの20位までの記事をはじめ、21位~100位にも、テクノロジーに関する今年知っておくべき話題を理解するのに役立つ記事が数多く入っています。ぜひご覧ください。

iPhoneと分解が上位に
iPhoneと分解が上位に