「クルマ」サイトの月間アクセスランキング(10/11~11/10)では、日産自動車の小型車「ノート e-POWER」やホンダの小型ミニバン「フリード」が上位に入った。

 日産自動車が2016年11月2日に発売したノート e-POWERは、電気自動車(EV)の本格普及に向けた橋渡しの車両だ(関連記事)。エンジンを発電機として使い、生み出した電力でモーターを回して走行する。EVと同じ、駆動システムを体感できる。ガソリンでエンジンを動かすことを前提としているので、電池容量は少なくでき、コストを抑えることができた。

 同社が2010年末に発売した初の量産EV「リーフ」の現行モデルは容量30kWhの電池を搭載し価格が312万2280円。一方のe-POWERは1.5kWhに電池容量を抑え、価格は177万2280円とした。
 
 e-POWERのユーザーが、EVの加速感やスムーズな走りを体感して、次の車両としてEVを選んでもらえるようにする、という位置付けである。世界で環境規制が強化される中で、e-POWERがどの程度顧客に受け入れられるのかが、日産の電動化戦略に影響を与えるといえるだろう。

 ホンダが2016年9月に発売した新型フリードは、3列シートの小型ミニバン(関連記事)。競合車は、トヨタ自動車の「シエンタ」だ。シエンタよりも価格は20万円程度高めだが、室内空間は広げた。小型ミニバンでも、より広さを重視するユーザーに焦点を当てることで顧客を増やす。最初の1カ月の受注台数は、月間販売台数の4倍以上となる2万7000台に達したという。
 
 2016年は新型車の発表が少なかったが、日産やホンダの新車投入で、2016年後半は小型車市場が活気付きつつある。