日経テクノロジーオンラインのエレクトロニクス分野で、2016年9月13日~10月13日の1カ月間でアクセス数の多かった記事、トップ20を右表にまとめた。この期間内(9月16日)に発売された「iPhone 7」の分解記事が、今回のランキングの上位を占めた。

 初代iPhoneを米Apple社が発売したのが2007年6月29日。それから10年目を迎えた今年も、新機種iPhone 7の発売初日のアップルストアはお祭り騒ぎとなった。当サイトでおなじみの分解スペシャリスト、フォーマルハウト・テクノ・ソリューションズの柏尾南壮氏は、「“分解屋”にとっても興味のネタは尽きない」と書いている(第4位の記事「iPhone 7 Plusに潜んだ10年目のトンガリをお見せします」)。

 今回のiPhone 7シリーズは、タイプによっては税込み10万円以上の超高額になった。果たして、iPhoneはこのまま高級路線を突き進みメインストリーム市場から離れてニッチ化していくのか。このような視点で、柏尾氏は今後のiPhoneについて、分解調査の結果から探っている(第1位の記事「高級路線ひた走るiPhone 7が示唆するAppleの危機意識」)。

 さて、お祭り騒ぎとなったのは我々、日経テクノロジーオンライン編集部も同じだ。発売と同時に新機種を入手し、その日のうちに分解、その結果を記事として公開していくからだ。今回は、分解業界の米国代表とも言えるiFixitとタッグを組んだ初の試みに挑んだ。その様子は、第10位の記事「始まりました! iPhone + Apple Watch同時分解」第6位の記事「恐るべし分解職人、気がつけばもうバラバラ」第5位の記事「”引っ張る”がコツ、分解班も独自に作業開始」などで見ることができる。

 さらに、メーン基板の各チップについても調べた。こちらは、機器の調査・解析を手掛けるスタートアップ企業テカナリエの協力のもとに実施した(第3位の記事「チップを開封、あらわになる「A10」プロセッサ」)。

 なお、日経テクノロジーオンラインはiPhone 7/7 Plusの分解画像をダウンロード購入できる有料サービスを実施している。営業提案書、プレゼンテーション資料、社内向け説明資料、学会発表資料の目的であれば、日経テクノロジーオンラインが提供する高解像度な写真の利用が可能だ(画像ダウンロード有料サービスのウェブサイト)。