イメージセンサーで圧倒的なシェアを誇るソニー。その同社を脅かしかねない動向をいち早く紹介した『日経エレクトロニクス』の特集「王者ソニーを脅かす、CMOSセンサー新技術」の記事が、新産業サイトのアクセスランキングで1位と3位に入りました。

 そのうち1位の記事では、次世代の有望な“破壊的技術”が紹介されています。これまでのイメージセンサーは、主に人が見る画像(静止画/動画)を撮影するためのものでした。ところが、IoT(Internet of Things)やAI(人工知能)の隆盛によって、人ではなく機械が見る画像を撮影したいというニーズが増えています。具体的な用途としては、自動運転やロボットビジョンシステムなどが挙げられます。

 人にとって好ましい画像が、機械にとっても好ましいとは限りません。当然ながら、イメージセンサーに求められる性能も変わってくるでしょう。従来の延長線上ではない非連続的な変化が、イメージセンサーに起きようとしているわけです。だからこそ、王者のソニーといえど決して油断できない状況を迎えているといえます。

 王者が意地を見せるのか、それともあっと驚く逆転劇が生まれるのか。当分、目が離せそうにありません。