連載「プロフィタブル・デザイン」の第1回として4月に公開された「『iPhone』がもうかる本当の理由」が、ランキング1位(日経テクノロジーオンラインのテーマサイト「設計・生産」における9/1~10/1のランキング)を奪回してしまいました。第3回の「設計標準化は、なぜいつも失敗に終わるのか」も11位です。2015年10月21日には、著者であるプリベクト代表取締役北山一真氏の著書『プロフィタブル・デザイン ―iPhoneがもうかる本当の理由―』を発行する予定です。「技術力はあるのに、利益が出ないのはどうしてか」という疑問に対する答えと、解決のための筋道を示します。

 この9月のランキングでは、ガンプラ(ガンダムのプラモデル)の記事が上位に入りました。第5位の「心に火をともすのがメカニックデザイナーの仕事」は、ガンプラの元となったアニメ「機動戦士ガンダム」シリーズに登場するロボット(モビルスーツ:MS)を数多くデザインした、メカニックデザイナーの大河原邦男氏へのインタビュー記事です。ガンプラを見ていた子どもが40歳代になり、メーカーの技術者となった人もいるわけですが、その人たちの仕事にもガンプラやMSの影響が見られるという興味深い記述がありました。国内メーカーの技術文化の一面を担っている、と言ってもよいかもしれません。

 第8位の「ガンプラ、3Dプリンターと“匠の技”で進化」は、ガンプラ関連の企画を担当したYデスクの執筆。多色成形をはじめとする、ガンプラの「ものづくり」についての解説です。その冒頭で、ガンプラなどガンダム関連の売上高(約800億円、2015年3月期)は、実は「妖怪ウォッチ」関連の売上高を上回っている、と指摘します。海外での人気も高まっていて、その様子を読み取れるのがランキング17位に入っている「ガンプラ爆買で震撼したアジアの勢い」です。ただ、記事としてはアジアの勢いよりも、Yデスクの入れ込みようの方が目立っている気もしますが。

 右の表のタイトルではよく分からないのですが、第7位「第1回 知識の不確実性」は、物理学者・技術評論家の桜井淳氏による連載「原子力技術者の先見性と後進性」の第1回です。桜井氏はこの4年間に東京電力との間で200件もの事実確認や質問をされたそうで、これまで明らかになっていない事実に対する記述も含まれていますので、一読をお勧めします。