関東・東北の各地に大きな被害をもたらした記録的な集中豪雨。大雨が続いた茨城県常総市では9月10日、鬼怒川の堤防が決壊。一時23人が行方不明になりました。
日経テクノロジーオンラインのテーマサイト「エネルギー」の9月のアクセスランキングで第1位となったのは、「鬼怒川の氾濫で太陽光設備が浸水、建設時の工事に問題視も」でした。第8位には「鬼怒川の氾濫、『造成には関与せず』、低圧連系側の事業者が声明」。そして第16位には、「『水害時の太陽光設備に感電の恐れ』、JPEAが注意を喚起」がランクインしました。
鬼怒川の堤防が崩落した原因として、メガソーラー建設を指摘する声が上がっています。鬼怒川と宅地の間にあった丘陵地をメガソーラーを建設するための造成工事で削ってしまった、というのがその理由です。メガソーラーを手掛ける事業者は否定しているものの、“メガソーラー犯人説”は未だ消えていません。しばらくは混乱が続きそうです。
このほかランキングには、蓄エネ技術に関する話題が並びました。なかでも、目立ったのは鉄道総合技術研究所のフライホイール。9月3日に山梨県の実証試験用施設が稼働し、メガソーラーの出力変動をフライホイールで吸収する試みが始まりました。実証については、第15位の「メガソーラーの出力変動を超電導フライホイールで平準化」で報じています。
さらに、第4位の「重さ4トンの巨大円盤が動いた!」と、第11位の「動いた!重さ4トンの巨大円盤、超電導フライホイールが試験運転」では、鉄道総合技術研究所が公開した超電導フライホイール蓄電システムが実際に動く様子が動画で見られます。百聞は一見にしかず。ぜひ文字と動画の両面から、動き出した新技術をご堪能ください。