今回はVR(仮想現実感)用ヘッドマウントディスプレー(HMD)の記事が多くランクインしました。

 1位の「399米ドルはマジックプライス、PS VRを400万台売る」、5位の「VRはまさに“宝の山”」、8位の「SCE社長が語るVR事業の可能性」などです。

 この市場、米Oculus VR社や台湾HTC社が価格を発表していましたが、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が「PlayStation(PS) VR」を399米ドル(欧州は399ユーロ、日本は4万4980円)で投入すると発表し、その低価格さ(Oculusの「Oculus Rift」は599米ドル、HTC社の「Vive」は799米ドル)が驚きをもって受け止められたようです。

 これらのHMDはVR用ということではありますが、ロボットやドローンの遠隔操作向けとしても利用できる余地がありそうです。

 実際、昨年6月に開催された災害対策ロボットの国際競技会「DARPA Robotics Challenge」では、一部のチームがHMDを遠隔操作用に利用していました。ドローン用としては、既に専用のゴーグルが多く投入されているようです。

 ゲームというコンシューマ用途で低価格なHMDが普及すれば、ロボットの領域でもその恩恵を受けやすくなりそうです。距離画像センサーもゲーム用として、米Microsoft社から「Kinect」などの低価格な製品が投入されたことで、ロボットやコンピュータビジョンの研究開発がその恩恵を受けました。価格が下がることで、技術の前提が変わるというのはよくあること。今後の発展に期待したいところです。