「Galaxy Note7」の発火事故、副会長の逮捕状請求(後に韓国地裁が請求棄却)など、2016年下期から2017年初にかけてネガティブな報道が相次いだ韓国Samsung Electronics。しかし、足元の業績は好調だ。2016年第4四半期(10~12月期)の営業利益は3年ぶりの高水準、前年比50%増の9兆2000億ウォン(約9200億円)に達する見込みである。

 特に好調だったと見られているのが半導体事業だ。スマートフォン向けやデータセンター向けの、DRAMやNAND型フラッシュメモリーが伸びたと見られている。日本では「斜陽産業」と言われることが多い半導体だが、グローバルで見ると半導体産業は今、史上空前の活況を迎えようとしている。

 このような半導体産業の動向について書かれた記事が、今回、エレクトロニクス分野のアクセス記事ランキング(対象期間:2016年12月19日~2017年1月19日)の5位と13位に入った。

 5位に入ったのは、「日本の半導体産業に好機到来、2017年は史上空前の活況へ」と題した記事。好評コラム「テクノ大喜利」の大喜利メンバーである野村證券 和田木哲哉氏が、歴史的な活況の中にある半導体製造装置業界を中心に、2017年の見通しを披露している。

 13位は、「2016年の半導体業界を振り返り、2017年を占う」と題した記事。執筆者の大山聡氏(IHSテクノロジー 主席アナリスト)によると、半導体業界自身にとっても、NANDフラッシュメモリーの需要の上振れは想定外だったという。今回の記事では、メモリー需要の上振れも含めて、2016年に実際に起こった半導体業界の出来事を総括しながら、2017年の動向を予測している。

 ランキングの1位は、「吉岡直人~宮崎駿を激怒させた「人工生命」の正体」と題した記事。NHKで放映されたドキュメンタリー「終わらない人 宮﨑駿」の1シーンを題材として、「人工生命」や「不気味の谷」、「人工知能」について議論している。

 ランキングの2位には、任天堂が2017年1月13日に発表した新型ゲーム機「Nintendo Switch」に関する記事が入った(「Nintendo Switch、最大の敵はソフト不足と教訓を生かさない任天堂」)。記事では、ここ数年にわたり低迷を伝えられてきた任天堂がSwitchの登場で復権できるのかについて論じている。