実は7個も試作品がある
おかしなかき氷 井村屋あずきバーには、あずきバーを削る製品本体とアイスからスティックを引き抜くための「ぬけるんバー」が入っています。利用者は(1)あずきバーを本体に差し込み、スティックを覆うようにぬけるんバーを装着する、(2)ぬけるんバーでスティックを引き抜く、(3)製品本体のハンドルを回す、という手順であずきバーを削れます。刃を固定した円盤部品が本体内部に入っており、ハンドルを回すと部品が回転してアイスをかき氷化できるのです。
ここで重要な役割を担うのが、ぬけるんバーです。ぬけるんバーの使い方は、(1)ぬけるんバーの装着後、裏にあるレバーを下ろしてスティックを固定、(2)カムを回す作業を3~4回繰り返してスティックを抜く、というもの。スティックがついた状態であずきバーを削ろうとした試作品もありましたが、非常に強い負荷が本体にかかります。そこを回避するために生まれたのが、このぬけるんバーなのです。実はぬけるんバーも本体に負けず劣らず、7個の試作品があります*。次のページからは、その試作の変遷を見てみましょう。