「自動車には、他の市場に登場していないHMI（Human Machine Interface）を利用するのは難しい。人々は、新しいHMIを覚えるために必要な時間を自動車で過ごさないからだ」。これは、2015年10月5日に開催したシリコンバレーの自動車関連のイベントで、米General Motors（GM）社のシリコンバレー・ラボを担当しているManaging Director、Frankie James氏が述べた、今後の自動車HMI技術に関する見解である。
James氏は、シリコンバレーで活動している自動車や自動車部品メーカーの担当者で構成されているパネルディスカッションに参加した。パネルで取り上げた話題の中は、今後の自動車のHMIに関する話が多かった。
GM社のJames氏のコメントの裏には、現在の消費者にとって自動車をアピールするのに、車内のユーザーインターフェース技術の優位性が大きく左右することを意味する。だが、消費者のユーザー体験において、シリコンバレーの企業が多く関与しているスマートフォンなどの製品が先端を走っており、自動車業界が独自のユーザー体験を導入するのは難しい状況だ。
今後の自動車のHMIを議論（写真：左から日産自動車のMarten Sierhuis氏、ホンダのNick Sugimoto氏、GM社のFrankie James氏、Delphi社のJohn Absmeier氏、CNET社のWayne Cummingham氏）
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