実際の運用で気を付けること

 さてここまでは、懸念だった場所を中心に掃除を実行し、検証してみたのだが、ここからは実際の運用に入りたいと思う。

 アプリには、スケジュール予約機能が付いていて、掃除開始時間を1週間単位で設定できるようになっている(図12)。掃除開始時刻の10分前には予約確認のお知らせが、掃除が完了した際にもお知らせが、スマートフォンにプッシュ通知で届くようになっている(図13)。

図12 「スケジュール予約」で、曜日ごとに掃除開始時間を設定できる。
図12 「スケジュール予約」で、曜日ごとに掃除開始時間を設定できる。
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図13 予約状況と完了通知がプッシュ通知で来る。
図13 予約状況と完了通知がプッシュ通知で来る。
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 このロボは、水平方向360度を一度に見渡せる全方位カメラを用いて、部屋内のランドマークを1フレームで取得しているという。暗いところでの運用は好ましくないため、リビングを掃除する場合は明るい時間帯を選び、平日は11時からのスタートに設定した。

 掃除を開始する上で、特に気を付けなければならないのが、

・明るさを確保すること
・行ってほしくない場所があれば、扉や障害物で封鎖すること
・閉じられた空間を掃除する場合には、充電ドックをその空間内に置くこと
・掃除の途中で物を移動させないこと

である。

 ルンバのバーチャルウォールのようなオプションパーツはないので、行ってほしくない場所の手前には、物理的に障害物を置く必要がある。先ほどの玄関先での惨事を起こさないために、玄関に続く扉は出掛ける前に必ず締めるということを心掛けて運用した。

 1LDK約15畳の部屋を満充電の状態で掃除をさせたところ、約35分で掃除を完了してくれたようだ。充電ドックは、リビングの壁の隅に置いて運用した。少し死角になる部分もあったが、黒い模様を目印に、きちんと充電ドックまで戻ってきたようだ。