1日200円の仕事ぶり

 さて、我が家にやってきたロボット掃除機には、「日当200円ロボ」と名付けた。価格は14万9040円(税込)なので、携帯電話の2年契約の感覚で日割り計算すると、同ロボットの1日の仕事の対価は200円に相当するからだ。スマートフォンの専用アプリである「Dyson Link」と連動させる際に、名前の登録やWi-Fiの接続が必須となる。図2がスマートフォン側の設定画面の一部だ。

図2 スマートフォン専用アプリ「Dyson Link」とロボットの接続設定。
図2 スマートフォン専用アプリ「Dyson Link」とロボットの接続設定。
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 充電ドックを壁際にセッティングし、充電完了後にスマートフォンから指令を送り、スタートさせた(図3)。スタンドから動き出しただけなのに、思わず拍手が出る。次にロボはどこにいくのか?その行方が気になり、つい前のめりになってしまう。ダイニングテーブルと椅子の細い脚がまるで森の中の木々のように乱立しているところを、ロボは果敢に突進していく(図4)。何もそこまで攻めなくても…と思うようなところを、縫うようにして走行。思ったよりも、小回りが利くようだ。

図3 「日当200円ロボ」をサーバーに接続し、ロボットをスタートさせる。
図3 「日当200円ロボ」をサーバーに接続し、ロボットをスタートさせる。
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図4 机や椅子の細い脚をうまくくぐり抜けながら掃除を進めていく。
図4 机や椅子の細い脚をうまくくぐり抜けながら掃除を進めていく。
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図5 薄型の充電ドックは、壁にぴったりと付く。ロボット本体は前面を少し持ち上げた状態で充電する。角の黒い正方形のマークが目印となっている。
図5 薄型の充電ドックは、壁にぴったりと付く。ロボット本体は前面を少し持ち上げた状態で充電する。角の黒い正方形のマークが目印となっている。
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 販売員の方からは「ゴミを見つけて掃除しているわけではなく、とにかく無駄なく隅々まで掃除する」と聞いていた。その通り、割と規則正しく雑巾がけをするように、四角形の螺旋を描くように掃除をしていく。途中、カーテンが目くらましになってしまったようで、カーテンを開けてみる。すると、目の前に現れたガラス窓の際まで進んでいく。サッシの敷居はクローラーで難なく攻略した(図6)。赤外線センサーが付いているので、障害物の近くで止まってくれるはずなのだが、やはりぶつかってしまう場面もあった。ただ、障害物の直前で少し減速するので、激突した衝撃で家具の脚を傷付けたりするレベルではない。

図6 サッシの溝をクローラーを武器に果敢に乗り越える。
図6 サッシの溝をクローラーを武器に果敢に乗り越える。
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