今年の元旦に掲載した記事「製薬業界×デジタルヘルス、始まる」。2016年の注目トレンドの一つとして、製薬業界とデジタルヘルスの融合が進むことを記しました。読者のみなさまもご存じの通り、その流れは明らかに加速しています。

 日経デジタルヘルスの連載「【解説】製薬業界×デジタルヘルス、始まる」にも多くの記事を掲載していますが、その中から数本をピックアップすると、例えばこのような感じです。

製薬大手3社が語る、デジタルヘルスへの期待

なぜ製薬業界にデジタルヘルスが必要なのか?

MSDの「ヘルステックプログラム」、いよいよキックオフ

“大塚製薬×IBM Watson”で何が生まれるか

製薬企業が「処方データ」に目を向けるワケ

“ラスト1マイル”の役割果たす

 元旦の記事にも記載した通り、製薬業界×デジタルヘルスの枠組みに筆者が注目しているのは、デジタルヘルスの社会実装に向けた“ラスト1マイル”の役割を製薬業界が果たす可能性があるからです。“出口”を探すデジタルヘルス業界にとっても、とても意味のある動きなのです。

 もちろん、この“ラスト1マイル”の担い手になり得るのは製薬業界だけではありません。例えば、ここにきて大きな動きとなりつつあるのが、保険業界です(関連記事:保険業界×デジタルヘルス、始まる)。

 このような「○○業界×デジタルヘルス=社会実装(ソーシャルホスピタル)」という構図が数多く登場すればするほど、デジタルヘルス産業は拡大していくことになるでしょう。では、次に来るのは何なのか…。今後もその方向性を見極め、記事を通してお伝えしていこうと思います。

 なお、2016年10月19~21日に東京ビッグサイトで開催する「デジタルヘルスDAYS2016」では、製薬業界×デジタルヘルスの動きの一端を紹介していきます。同時に、新たな方向性の発見もできるかもしれません。ぜひ、ご来場をいただければ幸いです(無料の事前登録を受付中です)。