最近、Bluetooth対応の無線イヤホンを購入した。選んだのはパナソニックのスポーツ向けのワイヤレスヘッドホン「RP-BTS30」。きっかけは、テクノロジーオンラインに先週掲載された解説「ヒアラブル~無線イヤホン新時代」だ。この記事執筆のために先輩の宇野記者が無線イヤホンを机に並べており、ちょっと借りて試聴したらすっかり欲しくなってしまった。その週末には家電量販店のヘッドホン売り場を訪ねていた次第だ。

記者が愛用するパナソニックのワイヤレスヘッドホン「RP-BTS30」とソニーのウォークマン「NW-S15」
記者が愛用するパナソニックのワイヤレスヘッドホン「RP-BTS30」とソニーのウォークマン「NW-S15」
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 売り場には50種類以上の製品があった。気になったのはスポーツタイプの製品である。絞り込んでいくとソニーとパナソニックの製品が残った。スマホで調べたネットでの評判も価格も似たようなもの。音質を聞き分けられるほど上等な耳ではないので、実際に着けてみた装着感で決めた。眼鏡のつるのようなクリップでしっかり耳に固定できるパナソニック製の方が記者の好み。充電を忘れがちなので急速充電も魅力的だ。価格は約1万1000円。

 購入してすぐに開封して持っていたiPhoneとペアリングしてみた。サクッとつながり音楽を再生すると十分な音質。ワイヤレスなので音が切れたり、音飛びするのではないかと心配していたが、帰り道ではそんな素振りすらなく、久しぶりにいい買い物としたと大満足でその日は帰宅した。

ミスチルを聴こうとしたら音飛びが大発生!

 問題が発覚したのは購入数日後、大好きなミスチルこと「Mr.Children」の楽曲を聴こうと思ったときだった。

 記者は日常的には音楽を聴くのにiPhoneを使っている。楽曲も大半はiTunes Storeで購入している。ところが、ミスチルはほとんどの曲を未だに、iTunes Storeで販売していない。所属事務所やレコード会社の方針のようなので仕方がなく、CDを購入してパソコンでリッピングし、ソニーのウォークマン「NW-S15(Sシリーズ)」で聴く習慣になっている。リッピングした楽曲の管理にはiTunesを使わず、iPhoneにも同期していないからだ。

 ミスチルを聴くためにパナのイヤホンとウォークマンをペアリング、簡単に成功した。ところが音楽を再生を始めると大問題が発生した。音飛びだ。ジャケットのポケットにウォークマンを入れ、歩き始めると途端に音飛びする。イヤホンの着け具合を直そうと手を触れても音飛びが起こった。

 音飛びは困るのでいろいろ試してみた。ウォークマンを入れるポケットをあっちこっちと変えたり、電波を発するスマホの電源を切ってみたり…。その結果、ウォークマンをイヤホンの右サイドに置くと、音飛びが抑えられると分かった。ジャケットの右ポケットにウォークマンを入れて使えば、音飛びは気にならない程度にはなる。

 Bluetoothのイヤホンなんかで今どき相性問題起こるとは…。しかも両方とも日本を代表する大手の製品同士でなんて全く想定外だった。2016年6月発売のRP-BTS30に対して、NW-S15は2014年11月発売。最新機種とは言えないが、そこまで古いモデルでもないし、売れていないマイナーモデルでもない。