通勤には「GVH CeBIT Card」が便利そう

 最後に、「CeBIT Preview 2017」への出張で学んだ「ハノーバーの歩き方」を紹介したい。欧州の都市では、数日間から1週間程度、公共交通機関(バス、電車など)に乗り放題の有償パスが用意されていることが多いが、ハノーバーにはない。1日券はあるが、その次は1カ月券になる。筆者のように「毎日、1日券を買うのは面倒だ」と思う方に、CeBIT期間中は「GVH CeBIT Card」が用意されている。3月19日の深夜0時から25日の午前5時まで有効だという(GVH CeBIT Cardのページ)。

 ハノーバー空港からハノーバー中央駅まではSバーン(近郊電車)に乗る(Sバーンなどの路線図)。空港駅はホームが1つなので迷うことはないが、ハノーバー中央駅には多数のホームがある。筆者が何回かチェックした範囲では、中央駅では2番線から空港行のSバーンは出ていた。ハノーバー空港からハノーバー中央駅までは20分程度の乗車時間だが、頻度は30分に1本なので注意したい。

 中央駅から会場へは多くの方がトラムに乗られると思うが、会場へ行くトラムの乗り場は中央駅の東端(数字の大きいホームの側)の地下にある。中央駅の西側(1番線ホーム側)の方に宿泊先がある場合などは、隣の駅(Kröpkce)からが便利だろう。なお、中央駅の西側からKröpkce駅の間くらいが、ハノーバーの最も賑やかな区域だと聞いた(トラムの路線図)。中央駅から会場に近い「Messe/Nord」駅までは30分弱。トラムの運行頻度は高い。なお展示ホールによっては、Nordよりもトラムの「Messe/Ost」駅やSバーンの「Hannover Messe/Laatzen」駅が近い場合もあるかもしれない(未調査。申し訳ない)。

 みやげや小物を買うのに便利なドラッグストア。ドイツの他の都市ではMüllerのお世話になることが多かったが、ハノーバーでは同業の「Rossmann」が目立つ。Rossmanの本社がハノーバーにあるためだろう。