2017年1月に開催された「デトロイトモーターショー2017」(NAIAS2017)を取材しました。同展示会の取材は、今年で3度目です。米国新大統領Donald Trump氏の就任前からの保護主義的な発言で世界の自動車メーカーが揺れる中での開催でした(図1)。

図1 NAIAS2017の会場「Cobo Center」
図1 NAIAS2017の会場「Cobo Center」
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 Trump氏はNAIAS2017の開催直前の1月5日、メキシコに新工場を建設する計画のトヨタ自動車に対して、自身のTwitterで「新工場の建設はあり得ない」と批判しました(関連記事1)

 同氏の批判を受けて、トヨタ社長の豊田章男氏はNAIAS2017のプレスカンファレンスで(図2)、「今後5年で100億ドルを米国に投資する」と述べました(関連記事2)。その具体策の一つとして1月25日に、米国インディアナ州にある工場の生産能力を増強すると発表しました(関連記事3)。約6億ドルを投資し、約400人を新たに雇用する計画です。

図2 米国への投資を発表する豊田章男氏
図2 米国への投資を発表する豊田章男氏
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