2015年も残すところあと3週間あまりとなった。年末商戦まっただ中の今、電子機器の販売は最盛期にあるが、一方で、新製品の発表は来春まで一服というところ。EMS(電子機器受託製造サービス)やODM(Original Design Manufacturer)業界では、2016年に出る新製品の受注獲得に向けた動きが活発になっているようだ。

 こうした中、ノートパソコン(PC)のサプライヤーの多くが製造の主力拠点を置く中国や台湾の市場で最近、2016年に話題を集めそうな2つのノートPCについて、ある部品が話題に上り注目を集めた。それは、ノートPCのディスプレーと、キーボードを搭載する本体をつなぐ「ヒンジ」である。

 1つめは米Microsoft社が同社初のノートPCとして発表し注目を浴びた「Surface Book」のヒンジだ。Surface Bookはディスプレー部分を切り離して使える、ハイブリッドや2-in-1などと呼ばれるPCである。

ディスプレー部分を切り離して使える「Surface Book」
ディスプレー部分を切り離して使える「Surface Book」
写真:Microsoft社
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 着脱式キーボードを備える点では、同社が先行して投入しビジネスユースで高い評価を得始めている「Surface Pro」シリーズがあり、最新モデルの「Surface Pro 4」がSurface Bookと同時に2015年10月に発表されている。

キックスタンドで自立させる「Surface Pro 4」
キックスタンドで自立させる「Surface Pro 4」
膝の上などでの使用ではキーボードが使いにくい。写真:Microsoft社
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