上海、北京、広東省広州など、中国の大都市では昨年来、自転車シェアリングが爆発的に増殖している。『騰訊科技』などの中国メディアが2017年3月9日付で中国自転車協会の統計として伝えたところによると、既に全国30余りの都市で自転車シェアリングを導入しており、台数は200万台。うち上海は45万台で、1都市の規模としては世界最大。また、中国全土で参入企業は15~20社だという。

 図1は、上海市内に駐輪された自転車シェアリング用の自転車。提供している企業ごとに、黄色、オレンジ、水色等々フレームカラーやスタイルを変えて特徴を出している。このおびただしい数と色を見れば、確かにものすごい勢いで普及していることが分かるのではないかと思う。

図1 路上に駐輪された自転車シェアリングの自転車
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図1 路上に駐輪された自転車シェアリングの自転車
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図1 路上に駐輪された自転車シェアリングの自転車
IKEA前の写真で2人が乗っているのもいずれも自転車シェアのもの(上海市内)。

 自転車シェアリングは日本でも導入する自治体が増えている。中国と日本を比較すると、同じ所もあれば、全く違うところもあって面白い。利用料金が掛かることや保証金が必要なこと、利用料金を電子マネーやクレジットカードで払うところなどは同じ。最も違うのは、自転車の乗り捨て方だろう。