ソニーが12年振りに「aibo」を出し、ロボット事業に再参入した。aiboは、同社が「本質」へ回帰したことを意味するのか。元ソニーの「出る杭」社員にして、著書「ソニーをダメにした『普通』という病」で同社へ痛烈なダメ出しをした筆者が考察する。

横田宏信(よこた・ひろのぶ)
ソスピック代表取締役/経営コンサルタント・出る杭
慶應義塾大学経済学部卒業後、ソニー入社。世界に先駆けて同社においてSCM(Supply Chain Management)革新を成功させた。同社退職後、大手外資系コンサルティングファームの要職を歴任。キャップジェミニ アーンスト・アンド・ヤングではコンサルタントの最高職位であるバイスプレジデントを務める。2004年から現職。「本質」の徹底追究による発想力養成プログラム「本質系イノベーション研修(出る杭研修)」をライフワークとする。主著は、世界に先駆けてソニーの長期低迷を予見し、Amazon kindle総合1位を獲得した『ソニーをダメにした「普通」という病』。近著に『出る杭を育てる時代』がある。同名の講演は、10年を超えるロングヒットとなっている。