3.検査

 帽体の検査は、通常は抜き取り検査が一般的だそうですが、アライヘルメットは全数検査をしています。まず、帽体を光に当てて、目視で検査します。厚さの規定より薄く、または厚くみえるところに印を付けます(神業!)。その後、精度1/100mmのゲージで計測。成形部門、検査部門でそれぞれ、合計2回検査します(図7、8)。

図7 重さの計測
図7 重さの計測
図8 厚みの計測
図8 厚みの計測

 この段階に限らず、どの検査工程においても「これが不良品ですか?もったいない!」と聞いてしまうほど厳格に選別しています。重さでいうなら、1g外れてもはじき出します。徹底的で、妥協を許しません。重さや厚みを細かく確認・補正し、検査に合格したものに質量「728.5g」と、OKの文字を記入。責任の所在を明記するため、最終検査員の識別番号「25」も入れます(図9)。

図9 検査に合格し、検査員の番号が入った帽体
図9 検査に合格し、検査員の番号が入った帽体