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HOMEものづくり設計革新製造業、未来への戦略 > 「ヒトは怠け、ミスを犯す」を前提に

製造業、未来への戦略

「ヒトは怠け、ミスを犯す」を前提に

「自動運転」を使いこなすために必要なこと:航空に学ぶ自動運転の課題(4)

  • 山本和一=ローランド・ベルガー プロジェクトマネージャー
  • 2017/06/14 05:00
  • 1/5ページ

 航空機の自動操縦は常に進化を続けてきた。それは自動操縦というキカイそのものの進化もあれば、キカイの使いやすさの進化、つまりHMI(Human Machine Interface)の進化、キカイを使うヒトのトレーニングの進化でもある。これらの進化は、経験した事故や、事故に至らなかったものの通常と異なる事象が生じたインシデントなど、さまざまなことからの学びをもとに成し遂げられている。そして、いかにキカイが進化しようとも、飛行状態を常に監視する責任をヒトが持つというレベル2を前提として運用されている。

クルマの自動運転進化の方向性

 運転支援機能が進化するクルマについても同様のことが言えるだろう。ヒトはキカイのマネジメントをすると共に、いつでも運転を引き継げるよう、運転状況を理解しておくことが必要ではないだろうか。しかも、航空機に比べてクルマは自動運転を行なう上での阻害要因が極めて大きい。隣を走っているクルマが急に予期しない動きをするかもしれないし、ヒトが飛び出してくるかもしれない。交通量や歩行者が多い場ではさらに難易度が高く、予期しないことが発生しやすい。それ故、なおさら状況理解が重要であり、運転状況の理解が不要というレベル3の実現のハードルは極めて高い。

 よって、中期的にはいかなる状況にも対応できるレベル4以上の完全自動運転の実現を目指すとともに、短期的にはレベル2を前提とした運転支援機能を進化させていくという、2つの動きになると考えられる(図5)。言い換えると、キカイが運転の責任をもつ完全自動運転のクルマ(レベル4以上)を中期的には目指すとしても、それまではヒトの責任の下でキカイが運転をサポートするクルマ(レベル2)が走るということになる。

[画像のクリックで拡大表示]
図5 自動運転の進化の2つの動き

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