インフルエンザ予防接種もオンデマンドで

 Uber Technologies社は11月17日には、インフルエンザ予防のためのオンデマンドキット配達サービス「UberHEALTH」を期間限定で提供すること、および米Boston Children's Hospital(ボストン小児病院)のディレクターであるJohn Brownstein氏をアドバイザーに招聘したことを公式ブログで発表した。

 UberHEALTHはインフルエンザの流行を控え、同社が2014年に続いて期間限定で提供したヘルスケアサービス。今年は11月19日の午前11時から午後3時までの間、米国35都市限定で提供した。ユーザーはUberアプリからキットと予防接種の配達を簡単にオーダーでき、10米ドルのキットを購入すると無料で10人までインフルエンザの予防接種を受けられる。インフルエンザワクチンは看護師が投与する。

 予防接種は、日本では主に医療機関で医師によって行われるが、米国ではスーパーマーケットに併設されたドラックストアスペースなどで薬剤師に打ってもらうことが可能だ。そのため米国では日本などに比べて予防接種関連のサービスを展開しやすい。Uberの今回のキャンペーンの他にも、予防接種に特化したオンデマンド配達サービス「Vytaliz」を手掛けるスタートアップもある。

 John Brownstein氏のアドバイザー就任は、ヘルスケア事業を強化しようというUber Technologies社の意思の表れと受け取れる。同氏はボストン小児病院でコンピューター疫学統計部門のディレクターを務めるかたわら、米Harvard Medical Schoolの生物医学情報学の教授でもある。