病院予約と同時に配車まで手配

 こうした中、“Uber化”の流れを作ったUber Technologies社自身も、ヘルスケア分野に触手を伸ばし始めた。2015年11月16日と17日には立て続けに、ヘルスケア関連のプレスリリースを発表している。

 11月16日に発表したのは、医師検索予約サービスを南アジアや中東、東欧、南米の10カ国で展開しているインドPracto Technologies社との提携だ。

 Practo Technologies社の「Practo」は医師を地域/専門別に検索し、予約できるアプリ。ここにUberの機能を追加するという。これにより、患者は病院の予約後、即座にタクシーの配車をオーダーできるようになる。傷病時に公共交通機関で病院へ行くことは難しいこともあり、Uberには通院時のより快適な交通手段としての期待が寄せられている。

 Uber Technologies社は2015年6月からは、身体機能に障害を持つ人や高齢者など、支援が必要なユーザー向けの配車サービス「UberASSIST」を開始しており、今回の取り組みとの連携にも期待できる。これまでの「UberX」と同じ価格で車椅子や歩行器を搭載できるため、従来の介護タクシーよりもお得に利用できそうだ。