読者の皆様、あけましておめでとうございます。

 昨年は『日経ものづくり』ならびに『日経テクノロジーオンライン』をご愛読いただき、ありがとうございました。今年も、ものづくりに携わる方々のために少しでもお役に立てるよう、スタッフ一同、頑張っていく所存です。どうぞよろしくお願いいたします。

 さて、今年はどんな年になるか。ものづくり分野に押し寄せている大きなうねりは今年も引き続き継続すると思います。ただ、その動きはいずれもより大きく、より速くなっていきそうです。具体的には、工場のスマート化、自動車分野をはじめとする軽量化技術などの開発、中小企業やベンチャー企業の活性化、設計技術の進展、人工知能(AI)や3Dプリンターの活用などに注目していきたいと思います。それぞれの動向は、これまでさまざまな角度から分析しお伝えしてきましたが、その技術の詳細はもちろん、技術者たちが挑戦する姿を今年も追い続けます。

 日経ものづくりも新たな取り組みに挑みます。その1つが工場のスマート化に関するものです。弊誌が主催するイベント「FACTORY」を今年は拡充するとともに、日経テクノロジーオンラインを核に様々なコンテンツ展開などを進めていく予定です。

 「新たなことに挑み、変わり続けていかないと生き残れない」。こういった趣旨の話をよく聞きます。とりわけ現在、事業が伸び悩んでいる、もしくは縮小傾向にあるといった企業にとっては、身に染みる話だと思います。その一方で、事業が比較的順調な大企業でさえ、現状に安住せず新たなステージに果敢に挑戦する動きもあります。「なぜ、わざわざそんなことに挑むのか」と聞きたくなるほどです。その代表格がトヨタ自動車でしょう。