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元海外社長の工場経営四方山話

利益だけを追うと利益が逃げる

  • 高橋功吉=ジェムコ日本経営 常務理事 グローバル事業担当
  • 2017/11/22 05:00
  • 1/3ページ

 どの企業でも、経営トップであれば、経営責任を果たすために何としても利益を守ろうとするのは当然だ。ところが、利益を守らんがため恐怖政治に陥っている企業も結構多い。何とかして売り上げを積み上げよ、費用を削減せよ、赤字事業を黒字化せよ、というような強制的な指示ばかり出しているケースをよく見かける。

 利益を確保する上で大切なことは、利益を生み出す源泉は何かを見極めることだ。○○せよといった強制的な指示ばかりの「やらされる」経営では、現場が自ら利益創出を考えたり、皆が自主的に頑張ろうという空気が醸成されたりということには絶対にならない。

高収益企業に共通する、活力ある風土

 では、高い収益を出しているのはどういう企業だろうか。高収益企業を訪問して共通して感じるのは「活力がある」ということだ。まず、話をする時の勢いが違う。ものすごく熱心で圧倒されるような勢いを感じることさえある。そして、当然のことながら明るい。高収益の源泉は、まさにこのような企業の風土に他ならないということだ。

 高収益企業への改革を果たした経営者の共通点は、ベースとなる風土をどう作るかを必ず意識していること。そのために、どんな仕掛けが要るか、どう組織運営するかを考えている。皆が自ら知恵を出し、積極的に行動できる組織を作れれば、トップが具体的な指示をしなくても現場が高収益企業に向けて変わっていくからだ。

 そもそも、現場のことはその現場担当者が一番よく知っている。トップが事細かに指示するより、それぞれの現場を担当するメンバーが考えた方が効果の高い改善アイデアも出やすい。自ら考え自ら実行するという企業風土を作ることが、結果として高い利益につながるのだ。

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