問題意識を持って積極的に参加

―― 松橋さんがシンポジウムで担当する「パラリンピックと地域共生」に関するテーマでは、具体的にどのような話題を取り上げる予定ですか。

松橋 パラリンピック競技に関連した取り組みを地域活性化につなげようとしている例を中心に、次のシンポジウムにつながるインプットを提供したいと考えています。

 パラリンピック競技関連の取り組みでは、「みんなで障害者スポーツを体験してみよう」「パラリンピアンを呼んで話を聞こう」「障害者団体を作ろう」といった取り組みが多い。これらは良くないわけではありませんが、何となくやるのではなく、「何のために取り組むのか」を説明できなければならないと思うのです。シンポジウムでは、うまく説明できている自治体の取り組みを議論のタネとして紹介したいと考えています。

 これから本格化する各自治体の取り組みのヒントになったり、議論のきっかけになったりするといいですね。半年後にみんなで事例や悩みを持ち寄って、みんなで意見を交換する。そうした場にできれば。

―― 最後に、シンポジウムの参加者に期待することは。

御園 問題意識を持って積極的に参加してほしいと思います。口を開けて何かが落ちくるのを待つのではなく、自分で考える姿勢で参加してもらえるとうれしい。コーディネーターやパネラー、他の参加者と交流する中で何かヒントを持ち帰っていただきたいですね。参加する皆さんが主役ですから。