2016年には連盟として世界46カ国に組織がある国際eスポーツ連盟に日本代表として加入した。国際eスポーツ連盟は国際オリンピック委員会(IOC)への加盟を目指すeスポーツの国際組織だ。ライセンス制度や大会の運営、審判などスタッフの育成、選手の教育プログラムの構築などで、「世界のノウハウを学ぶパイプができた」(古澤氏)と話す。

 国会議員が集まるオンラインゲーム議員連盟と近しいという他の団体にはない強みもある。韓国のプロ選手の入国にあたり、議連と連携し、日本国内で活動するために必要な「興行ビザ基準省令3号(プロアスリートビザ)」の取得を支援した実績もある。

 古澤氏は「プレーヤーは活躍できる場をまず欲しがっている。お金は二の次。連盟が持つ様々な強みを生かしてまずはそうした場を作っていきたい」と意気込み、「レベルの高いプレーヤーは日本だけでは満足しない。国際的な場にプレーヤーが出て行けるようにしたい」と夢を語る。まずは11月に韓国に日本代表選手を送り込んで「日韓戦」を開く計画を進めているという。