米国や欧州、日本で医療機器としての承認/第三者認証を取得したウエアラブル生体センサー「ヘルスパッチMD」。一般消費者向けウエアラブル端末とは異なり、臨床現場で使える製品を世に送り出した米Vital Connect社は、半導体の技術者集団でもある。ミックスドシグナルICや無線通信ICの知見に長けたエンジニアが、製品開発を担う。ここにきて、第2弾製品として完全使い捨てタイプの「VitalPatch」も市場投入した(関連記事1)。

講演するNazari氏
講演するNazari氏
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 2016年2月に東京都内で開催されたセミナー「モバイルヘルスによる臨床開発革命」(主催:在日米国大使館 商務部)に登壇した同社 Chairman&CEOのNersi Nazari氏は、ウエアラブル生体センサーではビジネスモデルの点でも半導体のような“量産モデル”が成り立つと話した。ウエアラブル生体センサーを使った患者モニタリングの市場は「まもなく爆発的に伸びる。我々の製品が使い捨てであることを考えれば、その市場規模は巨大だ」(Nazari氏)(関連記事2)。