米国のスポーツ用品メーカーUnder Armour社は、「CES 2017」(2017年1月5~8日、米国ラスベガス市)で眠りをサポートする取り組みを発表した。

 2016年のCESでは台湾HTC社と組み、体重計やウエアラブルな活動量計「UA Band」、心拍計などデジタル機器群をまとめた「UA HealthBox」とスマートフォン用トレーニング管理アプリ「UA Record app」を発表し、アスリートのトレーニングを定量的に管理する方向性を打ち出した(関連記事)。その次の手として、パフォーマンスのもう1つの要である回復に着目した。

14日間の睡眠の状態を表すUA Record appの画面
14日間の睡眠の状態を表すUA Record appの画面
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 今回発表した睡眠に関する取り組みは大きく2つある。1つは、UA Record appのアップデート。UA Bandやスマートフォン、他社のスリープトラッカーを使って、眠りを記録し、眠りのパターンを解析し、アドバイスを提供するようになった。Johns Hopkins Medicine researchの知見を活かしたという。

 具体的には14日間の眠りのパターンから、眠りの質を解析し、適切な就寝時間と起床時間を教えてくれるようになる。ユーザーは自分の体内時計を知ることで就寝時間、起床時間を調整できる。また、ユーザーの就寝習慣に応じて、眠りの質を上げるためのアドバイスや案内を提供する。

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 もう1つは、遠赤外線を放射する素材を内側に使った就寝着「UA Athlete Recovery Sleepwear Powered by TB12」。体内を暖め、疲労を回復させる機能を持つという。