ちゅらっぷすの成沢理恵です。モバイルファクトリーの代表、宮嶌裕二氏にお話を聞くシリーズの最終回です。

モバイルファクトリー代表の宮嶌 裕二氏と筆者(左)
モバイルファクトリー代表の宮嶌 裕二氏と筆者(左)
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 位置ゲームをメインにゲームとコンテンツ事業を手掛ける同社前回は、昨年リリースされた大ヒットの位置ゲーム「Pokémon GO(ポケモンGO)」(開発・運営は米ナイアンティック)のお話などを聞いてきました。今回は位置ゲーム運営の難しさについてお話したいと思います。

「リアル連携が入るので、イベントの交渉や営業は大変」

 そういえば以前、地方に出張に行った際にポケモンGOを立ち上げたら、ポケストップが無くてがっかりしたことがありました。通常なら、ゲームがフィールドを決めているので、どんな場所でプレーしてもちゃんとイベントがありキャラクターが存在します。位置ゲームはリアルの場を活用するので場所によってはプレーしづらいことも出てくるように思います。リアル連動ゲームの難しい一面ですが、そのあたりはどんな風にお考えですか。

宮嶌氏「そこは私達としても解消できていない問題ですね。人口が多い地域にイベントが偏ることに対して、クレームを頂くこともあります。地方創生というキーワードも掲げておりますが、リアルな場を反映させているので、どうしても(ゲーム内イベントなどの開催場所が)関東に偏ってしまうきらいはありますね。以前、2月に北海道でイベントを開催したときには、2週間前に告知したところ、『告知が遅い』『時期的に飛行機やホテルが高い」といったクレームをいただいたこともありました」。