医療・介護・子育てを総合的にケアする「多世代包括ケアクラウド」と呼ぶ仕組みづくりに取り組むカナミックネットワーク 代表取締役社長の山本拓真氏が、介護分野におけるイノベーションの可能性について展望する。
カナミックネットワーク 代表取締役社長
今回は介護業界全体を活性化させるイノベーションとして、少し変わった視点から話をします。「SUSHI(寿司)」や「KARAOKE(カラオケ)」に続いて、「KAIGO(介護)」が世界の標準語になる可能性を感じる出来事がありました。それは1951年にイギリスで始まったミスコンテスト「ミス・ワールド」に、…
我が国では暮らしへのICT活用が急速に広がっている。国としても、「Society5.0」を推し進めている。しかし、総務省の平成29年度版 情報通信白書によれば、医療・介護分野でのICT利活用の割合は40%にも満たない状況である。
2018年度同時改定でテレビ電話・テレビ会議が解禁
2018年4月に診療報酬と介護報酬の同時改定が実施された。これまで本コラムでは、今回の同時改定における医療・介護連携でのICT活用シーン、介護ロボットの活用シーンについてそれぞれ掘り下げてきた。今回は、同時改定において“解禁”された介護サービスのICT活用について触れていきたい。
2018年4月、いよいよ診療報酬と介護報酬の同時改定が実施された。今回は、この同時改定における介護ロボットの活用シーンについて掘り下げていきたい。
ケアマネジャーのICT活用も増加へ
2018年4月、いよいよ診療報酬と介護報酬の同時改定が実施される。社会保障における6年に1回のイベントのため、大きな注目が集まっている。今回の同時改定では、2025年問題が近付く日本において、イノベーションの期待が高まるキーワードが並んだ。例えば、「遠隔医療(オンライン診療)」「自立支援介護」「介護…
ヘルスケアという領域は世界中の関心事です。世界のイノベーションの中心地である米国シリコンバレーでも、多数のスタートアップが日々生まれています。筆者は2017年11月、シリコンバレーを訪れ、現地のスタートアップ2社(Aicare社、OhmniLabs社)やスタンフォード大学に訪問してきました。
はじめまして。カナミックネットワークの山本です。日本は世界一の高齢化先進国でありながら、社会保障分野でのイノベーションが足りない状況です。このコラムでは、超高齢社会日本における地域包括ケアの実現に向けて何が必要か、私の経験を踏まえてお伝えしていきたいと思います。