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HOME新産業異業種連携開発原理 > ほくろ毛は抜くな

開発原理

ほくろ毛は抜くな

“開発の達人”が説く! 守るべき掟 #35

  • 多喜 義彦=システム・インテグレーション 代表取締役
  • 2017/12/28 05:00
  • 1/2ページ
イラスト:ニシハラダイタロウ
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 開発にもほくろ毛がある。ほくろから生える、多くは産毛などとは比べ物にならないほど立派な毛だ。縁起がいいものなので「抜いてはいけない」ともいわれる。

 今回は、開発にもほくろのような部分があり、そこから生まれるモノやシステムはほくろ毛と同じで抜いたり切ったりしてはいけない、ということを話したい。

 ほくろの正式名称は「母斑細胞母斑(ぼはんさいぼうぼはん)」というのだそうだ。にわか勉強で知ったのだが、何とも不思議な名前である。皮膚内でメラニン色素を生成するメラニン細胞が変異して母斑細胞という別の細胞が出来上がり、それが腫瘍をつくる。これがほくろの正体だ。ただ、腫瘍といっても良性なので心配無用、安心してほしい(ただし、ほくろに似た悪性腫瘍もあるので注意)。

 で、このほくろに生える毛がほくろ毛なのだが、皮膚に毛穴があるように、ほくろにも毛穴がある。ほくろがある部位はメラニン細胞の動きが活発なので、そこの毛穴から生えてくる毛は濃いだけでなく、長くて太い「剛毛」となるのである。

 ほくろ毛が開発にもあるというのは、開発プロジェクトにもほくろのように濃密な部分があり、そこにヒト・モノ・カネという栄養素が供給されると、そこから生まれるモノや技術、ノウハウの生成量も豊富になるからである。そして、それはそれで開発における特別な成果物であると思うのだ。

 また「抜くな」と言うのは、仮にそのプロジェクトが思うような成果を上げなかった(新事業や新商品にならなかった)場合でも、それは特別な成果物なのだから否定したり廃棄したりするような、何とももったいないことをしてはいけないという意味である。

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