趣旨
「ハードウエアスタートアップ」と呼ばれるような、独自のハードウエアを軸にしたサービスを展開するベンチャーの起業が盛んである。これまで米国が中心だったが、最近では日本発のハードウエアスタートアップが増えてきた。その多くが、ハードウエア開発の経験が不足している。そこで、ハードウエアスタートアップが自社製品を問題なく製品化できるように支援する企業や人物が日本で活躍するようになった。そんな“黒子”を演じるFORMULA 代表取締役の西野充浩氏に、ハードウエア事業成功の条件を解説してもらう。
西野充浩(にしの・みつひろ)
FORMULA 代表取締役
工学院大学 機械工学科卒業後、プリント基板メーカーのキョウデンに入社。基板製造を軸とした「製造ソリューション営業」を担当。2000年に退職後、ワーキングホリデーで訪れたニュージーランドでロッククライミングに傾倒し、帰国後はクライミングジムで働きながら、岩壁を登り続ける。その後、約4年間のブランクを経てビジネスへの復帰を試み、EMS大手のシンガポールFlextronics社に2004年入社。Business Development Directorとして日系家電メーカーに、世界各地の拠点を最適に組み合わせた開発・製造・SCMソリューションを提供した。アイルランドPCH International社にヘッドハントされて2010年に日本支社代表に就任。2013年2月にFORMULAを設立し、ハードウエア事業の黒子として、様々なソリューションを創出・提案している。