ここ数年の「メーカーズブーム」は既に“ブーム”の域を超えて、「ハードウエアスタートアップ」と呼ばれるような、ハードウエアを軸にした独自のサービスを展開するベンチャーが多数誕生するまでに発展しています。ハードウエアを絡めることで、今までになかったサービスを実現しやすいのが特徴です。

 こうした背景から、最近のハードウエアスタートアップは、スマートフォン(スマホ)向けアプリケーションソフトウエア(アプリ)を作った経験のある開発者が興した企業が多く存在します。

「Raspberry Pi」
「Raspberry Pi」
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「Edison」
「Edison」
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 現在、ある程度の知識があれば、超小型コンピュータの「Edison」や「Raspberry Pi(いわゆるラズパイ)」などを利用することで、希望の機能を搭載したハードウエアを比較的容易に実現できます。筐体も、3Dプリンターで簡単に作れます。

 ただし、これらで実現できるのは、あくまで「試作品」です。動作原理を確認したり、展示会に出展したりする他、「Kickstarter」といったクラウドファンディングサービスや、投資家から資金を調達する際に利用するものです。工場で量産した「製品」ではありません。

「Raspberry Pi」
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「Edison」
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