パワーデバイスを安心・安全に使う勘所
目次
-
日本に“標準化戦略”を根付かせる
産業競争力の鍵を握る標準化、伊賀洋一氏に日本の戦略を聞く【前編】
日本の半導体産業は「技術力で勝っても、ビジネスで負ける」と長らく言われてきた。1980年〜90年代に国内電機大手がこぞってDRAMを手がけていた時代は、技術力と投資能力が重要な競争ポイントであったが、その後の注力分野となったシステムLSIでは、「ビジネスモデルの構築」が大きな分かれ目となり、国内半導…
-
コストを気にして何が残るのか
パワーデバイスの未来を描く思考回路II #4
「気になるのはコストだ」。多くの人はそう言います。しかし、本当にコストを気にするだけでビジネスは活性化するのでしょうか。私は逆に、そこが気になります。
-
「アレニウスモデル」って知ってる?
半導体テスト技術者検定問題【問題20】
今回のコラムも前回に引き続き、パワーデバイス・イネーブリング協会(PDEA)が主催する「半導体テスト技術者検定」の過去問題を紹介する(本コラムの詳細はこちら、PDEAについてはこちら、半導体テスト技術者検定の教科書についてはこちら、検定の問題集についてはこちら)。
-
「歩留まり」って何のこと?
半導体テスト技術者検定問題【問題19】
今回もパワーデバイス・イネーブリング協会(PDEA)が主催する「半導体テスト技術者検定」の過去問題を紹介する。今回紹介するのは歩留まりに関する問題である。歩留まりは製造プロセスの良否を示す指標であるが、その低下がコスト増に直結するため、非常に重要な数値となっている。
-
ネットでほんとに分かるのか
パワーデバイスの未来を描く思考回路II #3
最近、何か分からないことがあればネットで検索すれば何でも分かる、と言う人が増えています。IoT(Internet of Things)の時代、いつでもどこでも、検索すれば何でも分かる、と仰るのも分かります。ですが、本当にネットで検索すれば何でも分かるのでしょうか。開発をしている者として、この問題はか…
-
「SoCデバイス」ってどんなデバイス?
半導体テスト技術者検定問題【問題18】
今回紹介するのはSoC(System-on-a-Chip)デバイスの構成に関する問題である。SoCは電子システムの小型化のニーズ応える技術として1990年代ごろから急速に進展しており、現在では幅広い分野での利用が進んでいる。
-
「ループバック試験」って何を折り返すの?
半導体テスト技術者検定問題【問題17】
今回の本コラムでは、パワーデバイス・イネーブリング協会(PDEA)が主催する「半導体テスト技術者検定」の過去問題を紹介する。前回の 問題16と同じく、7月に実施された第3回半導体テスト技術者検定に出題されたものである。
-
中小企業のオープンイノベーション
パワーデバイスの未来を描く思考回路II #2
シリーズ「思考回路Ⅱ」の第1話では、オープンイノベーションの本質は「誰も知らなかった素晴らしい開発テーマ」がまず必要であること、と書きました。後出しジャンケンや類似競争開発ではない、新鮮で素晴らしい開発テーマでなければ、共創することはできないと考えているからです。
-
カギは表面処理にあり、SiCウエハーの高品質化
新規参入の東洋炭素、北畠真 執行役員にSiCウエハー事業戦略を聞く【後編】
次世代パワーデバイスの基板材料としてSiCウエハーが注目を集めている。その本格的な市場拡大に向けて強く求められているのが、低価格化と高品質化である。とりわけ、高品質化においてはエピタキシャル成長層のさらなる欠陥低減が求められており、関連各社は技術開発に力を入れている。
-
SiCウエハー、高品質化の課題を突き止める
新規参入の東洋炭素、北畠真 執行役員にSiCウエハー事業戦略を聞く【前編】
次世代パワーデバイスの基板材料として注目を集めるSiCウエハー。シリコン(Si)系パワーデバイスを超える低損失化や高温動作が可能になるとして、長年開発が進められているが、本格的な市場拡大に向けては、基板となるSiCウエハーの低価格化、高品質化が強く求められている。とりわけ、高品質化においてはエピタキ…
-
「MOSFET」ってどうなってるの?
半導体テスト技術者検定問題【問題16】
半導体テスト技術者検定問題の16問目として出題するのは、2016年7月に実施された第3回半導体テスト技術者検定から、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect-Transistor)に関する問題。MOSFETは大規模集積回路に用いられるトランジスタで、…
-
「標準化が日本のパワーデバイス産業の生命線になる」
システム・インテグレーション 代表の多喜義彦氏に聞く
本コラムの連載「パワーデバイスの未来を描く思考回路」でおなじみの多喜義彦氏に、計6回にわたる連載に込めた思いと新連載の概要、そしてパワーデバイス・イネーブリング協会(PDEA)での活動および日本のパワーデバイス産業に対する意見を伺った。同氏が代表取締役を務めるシステム・インテグレーションは、クライア…
-
「2.5Dデバイス」って2次元? それとも3次元?
半導体テスト技術者検定問題【問題15】
半導体テスト技術者検定問題の15問目として出題するのは、2.5Dデバイスに関する問題である。実世界では2D(2次元)の次は3D(3次元)だが、半導体デバイスには2.5D(2.5次元)もある。2.5Dは、複数のデバイスを単一のパッケージに実装する方法の一つとして重要となっている。
-
真のオープンイノベーション
パワーデバイスの未来を描く思考回路II #1
シリーズ「思考回路」も第2ステージに突入しました。今回のシリーズ「思考回路II」では、主に開発の進め方といいますか、イノベーションをもたらす原動力とはどのようなことか、という視点でつづりたいと思います。
-
「オープン試験」って臨床試験のこと?
半導体テスト技術者検定問題【問題14】
本コラムで紹介する半導体テスト技術者検定問題の14問目として出題するのは、デバイスのオープン試験に関する問題である。オープン試験と言っても、もちろん患者に対して情報をオープンにして実施する臨床試験のことではない。デバイスの接続試験の一つであり、デバイスの直流特性を測定するDC特性試験の代表的な試験項…
-
「静電気耐圧試験」って、下敷きを使うの?
半導体テスト技術者検定問題【問題13】
本コラムで紹介する半導体テスト技術者検定問題の13問目として今回出題するのは、静電気耐圧試験である。静電気は日常生活の様々な場面で多様な現象を起こすが、半導体デバイスにとってはデバイスの破壊にもつながる重大なリスクである。このため、信頼性の観点から特別なケアが必要となる。
-
「フォトダイオード」って何?
半導体テスト技術者検定問題【問題12】
今回の本コラムでは、パワーデバイス・イネーブリング協会(PDEA)が主催する「半導体テスト技術者検定」の問題を紹介する。過去問題の出題が続いていたが、久しぶりに新作問題を紹介しよう。今回紹介するのは、フォトダイオードに関する問題。フォトダイオードは半導体のダイオードの一種であり,デジタルカメラやスマ…
-
IoTの思考回路
パワーデバイスの未来を描く思考回路 #6
IoTの時代といわれています。何でもかんでも(Things)インターネット(Internet)でつながるというので、IoT(Internet of Things)というのだそうですが、果たして、どんな時代になるのでしょうか。評論家の先生や先端ビジネスを牽引する事業家の方々が、実にさまざまなIoTを語…
-
「バーンイン」って何かを焼き付けるの?
半導体テスト技術者検定問題【問題11】
本稿で紹介するのは、バーンイン(burn-in)である。バーンインと言っても何かを焼き付けるのではない。バーンインは半導体デバイスなどの品質テストの一種であり、初期故障をスクリーニングする上で重要な役割を果たすものである。
-
日本の宇宙開発を支える、JAXAの電子デバイスの研究開発
宇宙航空研究開発機構(JAXA) 研究開発部門 第一研究ユニット 研究領域主幹 新藤浩之氏に聞く
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の大西卓哉宇宙飛行士の国際宇宙ステーションへの出発が来月7月に迫り、また1人、日本人宇宙飛行士が誕生することに日本中から注目が集まっている。日本の宇宙開発は「こうのとり」や「きぼう」に代表されるように、近年目覚しい成長を遂げており、世界からの注目度は年々増している印象…