よく分からないことが起こる時代です。大企業が粉飾決算をしたり、大手メーカーが製品の性能データを改ざんしたりと、なぜ、このような事件が続いて起きるのでしょうか。

 言いたくはありませんが、そんなことをしたらそれまで築き上げた信用や経営基盤をいっぺんに失うという、そんなことも分からない経営者が居るなんて、それが信じられません。

 「そのような時代」、と言ってしまって済むわけではありません。確かに、最近多くなったとはいえ、日本を代表する大企業であり、そして業界を引っ張っていく責任のある会社が、これほどの失態をする理由がよく分からないのです。

 いささか古い話にはなりますが、老舗のケーキメーカーが工場で使う材料の使用期限を偽ったとして社会問題になり、結果、その会社は身売りを余儀なくされました。また、老舗の料亭が、お客さんが手付かずで残した料理を他の客に回して出したという、何とも情けない事件もありました。この料亭も一気に信用を失い、結局は閉店したということですが、大企業も中小企業もなく、なぜ、このような事件が起こるのでしょうか。