日本の半導体産業は「技術力で勝っても、ビジネスで負ける」と長らく言われてきた。1980年〜90年代に国内電機大手がこぞってDRAMを手がけていた時代は、技術力と投資能力が重要な競争ポイントであったが、その後の注力分野となったシステムLSIでは、「ビジネスモデルの構築」が大きな分かれ目となり、国内半導体メーカーの多くがグローバル市場で競争力を失う結果となった。とりわけ、製品規格などを同業他社とともに策定する標準化と呼ばれる分野では、日本企業はこれを軽視する風潮がいまだあり、競争力低下の一端とも指摘されている。
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