連載主旨
長く金型加工会社の代表を務め、現在は米国の自動車部品メーカーに勤務する著者が、ものづくりのスタッフについて米国と日本で見られるスタイルの違い、米国から見る日本と内側から見る日本のギャップを描きます。何気ない日常業務におけるひとコマから文化の差を見通す、柔軟な視点が秀逸です。
古賀 良幸(こが・よしゆき)
米NYX社Tooling Program Manager, International Operations
1990年代初め、まだ普及期を迎える前だった3D-CADを駆使して名を馳せた金型加工会社「光栄彫刻工業」(東京)を率いた。光栄彫刻工業を自主廃業した後、2002年に米国に渡り、以降米国やメキシコ向けの金型をアジアで調達する仕事に関わり続け、現在は米NYX社で金型を含む生産設備関連の調達の仕事に携わる。金型加工とコンピューターのどちらについても豊富な経験を持つ。