リンカーズ 大阪支店長の北中萌恵氏が、笹島敦史氏に話を聞くのは今回が最終回です。笹島氏は企業による“人材のシェアリング”を提唱する人材紹介のスタートアップ企業、サーキュレーションで関西支社長を務めており、社内のマネジメントも担っています。衆議院選挙も終わって再び“働き方改革”が進もうという今、“働く”とは日本にとって、企業にとって、マネジメント層にとって、あるいは自分にとってどういう意味なのか。自身の経験と日頃抱える問題意識から探ります。

サーキュレーション 関西支社長の笹島敦史氏。(撮影:大亀京助)
サーキュレーション 関西支社長の笹島敦史氏。(撮影:大亀京助)
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笹島氏:いま、本当に最高ですよ。サーキュレーションに参画して3年目を迎えましたが、この決断は間違っていなかったと心から思います。

 何よりお客様に対して後ろめたい気持ちが0であること。「欲求不満児集まれ!」と、本当に声を大にして言いたいです。今やっているビジネスモデルに誇りが持てなくなった人、本当は社会に対してこういうことをやりたいのに出来ていないという人、ウチに来い!と言っています。人を基軸にしたビジネスモデルですから自信があるし、胸を張って言えます。「一緒に3年後の当たり前を創らないか」と、皆に言えますね。

 今の環境も幸せですね。入社を決めた時から「関西支社の立ち上げは、私にやらせてください。関西のお客様のお役に必ず立ちたいので」と、ずっと言い続けていたんです。そうしたら厳しいミッションを与えるよということで、予算は常に一番高く、早い段階からマネジメントもさせて頂きました。

北中氏:東京でもマネジメントする立場だったのでしょうか。何人くらいの部下がいらっしゃったんですか?

笹島氏:入社してすぐメンバー2人の育成を担当しました。その後すぐに5人のチームになりましたが、同時に関西支社の立ち上げ準備をしていましたので、月の半分は関西に1人でいて、私はホテルに泊まりながらテレビ会議で打ち合わせするような状況でしたね。

北中氏:遠隔でのマネジメントというと、大変だったのではないですか。

笹島氏:信頼していたので、任せてしまえばそんなに大変なことはありません。ミッションを明確にするだけです。自分自身は関西でのお客様開拓にコミットをしながら、自分が持つ目標の120%達成をし続ける。残りの目標はどうする?と問いかけていました。