“世界中の知見をつなぐスポットコンサル”を掲げ、1時間からの単発コンサルサービスが“働き方改革”の流れに合致すると注目を集める「ビザスク」。関西でのオープンイノベーションを加速しようと奮闘する同社大阪支社長の仁木遥俊氏に、リンカーズ 執行役員で大阪支店長を務める北中萌恵氏がお話を伺いました。

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リンカーズ 執行役員 大阪支店長の北中萌恵氏。(写真:太田未来子)
リンカーズ 執行役員 大阪支店長の北中萌恵氏。(写真:太田未来子)
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北中氏:大阪支社の開設から約3カ月が過ぎたかと思います。活動を振り返っていかがでしょうか。あるいは、仁木様の立場で得られた“知見”をお伺いしたいのですが。

仁木氏:今の大阪って、イノベーションを起こしていこうという“火”が小さいときから薪を火にくべていた人がいて、その人のおかげで、少しずつ盛り上がりつつある状況なんじゃないかと。まだ、東京のように大きな生態系ができあがっている段階ではない。自分としては、開拓のし甲斐がある、オープンイノベーションというコンセプトについて広め甲斐がある場所だと思っています。

北中氏:東京との一番の大きな違いってなんだと思いますか?

仁木氏:やっぱり数ですよね。逆に言うと、関西に残っている企業は、「東京に行かなくても、世界と商売ができる、成立している」という明確な強みを持っている。とはいえ、それがどうなるかは分からない。次々と新しいことをしていかなければならないっていう考えを持っている企業が多い傾向にあると思います。

北中氏:先日、御社との共催のセミナーがありましたが、その後、懇親会では終わらず、2次会、3次会へと続きましたよね。東京ではそんなことにはならない、と弊社メンバーの間で話題になりまして。

仁木氏:あのときは、講演者を始めとした各社のオープンイノベーション推進者がそのまま2次会へとなだれ込んでいましたね。数が少ないから顔が近いと言うのか、知っている人同士という状態が多いのではないでしょうか。特にオープンイノベーションがテーマだと、その担当者が外に出るのもひとつの仕事だったりするので、皆仲がいいですよね。

北中氏:ビジネスなんだけれど、そこから「大阪のおっちゃんネットワーク」とでも言うのか、できていますよね。

仁木氏:大阪らしいといえば、大阪らしいんでしょうね。いわゆるウェットな付き合いを好む面があります。出身が関西の僕からすると気楽でいいんですけれど(笑)。これはオープンイノベーションと相性がいいかもしれませんね。