技術の異業種連携を進めるあたり活躍するのが、現在の業界トレンドを把握し、地方中小企業のシーズを熟知する地方在住のコーディネーターです。今回は、コーディネーターとして活躍する、ひろしま産業振興機構 経営基盤強化支援センター プロジェクトリーダーの鳥越義夫氏に、リンカーズ 執行役員で大阪支店長を務める北中萌恵氏がお話を伺いました。広島を中心とする中国地方の業界トレンドについて伺います。

ひろしま産業振興機構 経営基盤強化支援センター プロジェクトリーダーの鳥越義夫氏(左)とリンカーズ 執行役員 大阪支店長の北中萌恵氏(右)。(以下撮影:森本勝義)
ひろしま産業振興機構 経営基盤強化支援センター プロジェクトリーダーの鳥越義夫氏(左)とリンカーズ 執行役員 大阪支店長の北中萌恵氏(右)。(以下撮影:森本勝義)
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北中氏:本日は、どうぞよろしくお願いいたします。まずは「ひろしま産業振興機構」とそのコーディネーター業務について、ご紹介いただけますか。

鳥越氏:私たちと同様の産業振興機構や産業振興センターの組織は全国各県にあります。文字通り、地域の産業振興の業務に携わっており、基本的に広島県の中小企業さんを中心とした企業のサポートを行っています。

 「ひろしま産業振興機構」は100人余りの組織ですが、創業・新事業創出から産学官連携、経営革新、国際ビジネス支援等多方面にわたる取り組みを行っています。その中でリンカーズさんと関係するのが、経営基盤強化支援センターで取り組んでいる、いわゆる「ビジネスマッチング」、「販路開拓の支援」です。具体的には広島県の中小企業さんを中心とした製造業のビジネスチャンスを拡大することが仕事。それに伴って私たちコーディネーターは企業さんを訪問して、ニーズ・シーズを確認する活動を行っています。県内の企業さんが受注側、県外の企業さんが発注側、という感じです。