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HOME5G5Gのすべて > 超高速だけじゃない5Gの狙い、省エネや低コストも

5Gのすべて

超高速だけじゃない5Gの狙い、省エネや低コストも

時々刻々と変わる要件に柔軟に対応、無線技術とネットワーク技術が連携(後編)

  • 松永 彰=5GMF 技術委員会 委員長代理 KDDI 技術統括本部 技術開発本部 シニアディレクター
  • 2017/09/05 05:00
  • 1/5ページ
日経コミュニケーション2015年9月号pp.58-65の5Gのすべて「時々刻々と変わる要件に柔軟に対応、無線技術とネットワーク技術が連携」を分割転載した後編です。前回はこちら

「5Gのすべて」は、日本の5G(第5世代移動通信システム)を推進する5GMF(第5世代モバイル推進フォーラム)のキーパーソンがリレー形式で執筆する連載コラムである。日本を含めた世界の動向を、研究開発や標準化、ユースケース、アプリケーションといった様々な観点から解説する。今回も前回に続いて、将来目標となる5Gの要件と主要性能について概要を紹介する。

5Gへの要件と主要性能
増大するデータトラフィックへの対応

 最近のモバイルデータトラフィックは増加の一途をたどり、ネットワーク容量の拡大が課題となっている。その増え方も単純なものではなく、時間や場所、アプリケーション、デバイスなどに大きく依存する。トラフィック分布の不均一性や集中度合は、どんどんと拡大する傾向にある。

 5Gの時代になると、4Gまでと比べてアプリケーションの種類がぐんと広がり、よりリッチなコンテンツが流通することから、その傾向は一層強まると言える。また、屋内と屋外のトラフィック比率が時間とともに変わることや、イベント会場などで見られるような上りトラフィックの比率の増加にも着目すべきである。トラフィック全体の巨視的(Macroscopic)な予測ばかりでなく、微視的(Microscopic)な解析と対策がこれまで以上に必要となるだろう。

 実際、総務省の統計によれば、2014年までの過去3年間のデータトラフィック全体の年増加率は約1.7倍で、上りが全体の90%を占めた。その増加率は1.8倍と、下りの1.7倍より若干高めだった。

 ARIB 20B AHでは、今後のトラヒックの伸び率として、控えめな想定として1.5倍を、より積極的な見通しとして2.1倍を仮定し、今後のトラフィック量を予測した(図5)。それによれば、早ければ2020年、控えめに予想しても2025年には、トラフィックの総量が2010年の1000倍に達するという結論に至った。

図5 モバイルデータトラフィックの伸び
ARIB 2020 and Beyond Ad hoc白書から引用。
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