2017年9月初旬にドイツベルリンで開催された欧州最大級のIT家電見本市「IFA2017」。今年の目玉は明らかに、音声認識に対応した「AIスピーカー」の新製品ラッシュだった。

 日本メーカーでは、パナソニックやソニー、オンキョーが米Alphabet社のGoogle Assistantを採用したAIスピーカーを世界初公開した。中国のLenovoなども「Google Assitant」を組み込んだAIスピーカーのデモンストレーションを行い消費者に対する積極的な訴求活動を行った。

図1 ソニーはGoogle Assistantを採用したAIスピーカーを発表
図1 ソニーはGoogle Assistantを採用したAIスピーカーを発表
[画像のクリックで拡大表示]

 また、米Amazonは同社の音声認識ソフトウエアの「Amazon Alexa」の専用ブースを設け、SDK(ソフトウエア・デベロップメント・キット)である、「Alexa Skills Kit」を採用した各メーカーの量産品を展示し、Alexaのさらなる普及を目指す姿勢を示した。

 このほかにもAmazonは、ホームセキュリティやスマートフォンによる電子ロックなど、住宅のIoT化に関する事業社の各ブースで、Amazon Echoと、その小型版であるAmazon Echo Dotを使って住宅内での各種家電や照明機器などを音声で操作するデモンストレーションを行った。