トヨタ自動車が2017年秋に発売予定の新型「レクサスLS500h」を、デンソー網走テストセンターで試乗した。目的は、運転支援・予防安全、そしてプリクラッシュセーフティの分野で新設計となった「Lexus Safety System+A」の体験だ(図1)。

図1 デンソー網走テストセンターで新型レクサスLSに試乗
図1 デンソー網走テストセンターで新型レクサスLSに試乗
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 新型LSが搭載するセンサーは、デンソー製のステレオカメラと車体の前部に77GHz帯域のミリ波レーダー、前後バンパーの左右に合計四つの24GHz帯域の準ミリ波レーダー(サプライヤーは非公開)、そして前後バンパーにそれぞれ四つ合計8個の超音波センサー(サプライヤーは非公開)である。

アクティブ操舵回避支援は65km/hまで対応

 予防安全システムを強化したLexus Safety System+Aの目玉が、歩行者との衝突を自動操舵で回避する機能だ(関連記事:新型「レクサスLS」はあの日、ペブルビーチで産声を上げた)。衝突を回避できないとシステムが判断した場合、車線内の回避スペースを見つけて自動操舵し、衝突回避を支援する(図2)。

図2 歩行者との衝突を自動操舵で回避する機能の概要
図2 歩行者との衝突を自動操舵で回避する機能の概要
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 果たして実力はいかに。市街地を想定したコースで試してみた。直線路で停止状態から加速して65km/hでクルーズコントロール機能を作動させ、信号機のある交差点を通過。そして、前方にある歩行者のダミーモデルへの正面衝突を想定し、自車線を中央から左寄りに操舵した後、アクセルとブレーキから足を離した。両手はステアリングに軽く触れる程度だ。