高収益化支援家、弁理士 中村大介
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高収益化支援家、弁理士 中村大介
 仕事柄、私は多くの知財研修を行っています。研修に先立ち、その狙いや聴講者、習得を目指すスキルなどを依頼企業と打ち合わせています。先日、その打ち合わせの中で、ある会社の現状を聞きました。

 その会社では「競合比較表に基づいて商品企画を行っており、個々の比較項目で良い性能を出すことが開発の企画において常識になっている」とのことでした。競合比較表はのようなイメージです。この表に基づき、「機能YとZ、Wを強化しなければならない」というのがこの会社の商品企画となるそうです。

 「いまだにそんなことをやっているんだな」というのが、この話を聞いた私の率直な感想です。でも、もしかすると、こうした競合比較表を活用している会社は依然として多いのかもしれません。皆さんの会社ではいかがですか。

 私の観点では、競合比較による商品企画は間違いです。いえ、私の観点だけではなく、技術経営と知財の観点から見ても論理的に間違いです。偉ぶっているわけではありません。なぜ間違っているのかを私は説明できます。皆さんは、なぜだか論理的に説明できますか。

表●競合比較表のイメージ
表●競合比較表のイメージ
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