「あるべき姿」へ近づけていく

[3]解決策を立案する
 解決策とは「あるべき姿」へ到達するための方策です。既に発生している問題は問題発生前の状態に戻す、これから発生が予測される問題では発生を防ぐなど、解決策を立案します。

 このステップでは、上司や関係部署の力も借りながら、多くの対策案を出していきます。考え出した解決策については、効果や実現可能性、コスト、リスクなどの観点で評価し、優先順位をつけていきます。

[4]解決策を実行する
 計画を立てて、実行します。 実施すべき解決策が決まったら、スピーディーに実行します。時間が経ってしまうと、問題発生時点では正しかった原因が原因ではなくなってしまう可能性があるからです。

 実行プロセスの記録は、必ず残しましょう。計画に対する実行記録は、効果測定のためにとても大切です。

[5]結果を評価する
 実施した結果を計画と比較して評価します。結果が不十分であれば、新たな対策を講じなければなりません。問題を解決できていれば、次に同様の問題が発生したときにもこの評価を活用することができます。

 問題解決のプロセスを意識せずに問題に取り組んで右往左往しているようでは、どれほど時間があっても足りません。貴重な時間を注ぐからには、価値ある問題を最短で解決したいものです。問題解決プロセスを意識して使えば、自分自身が効率的に進められるとともに、周囲にプロセスを理解してもらいやすいため支援も得やすくなり、スピーディに問題を解決できます。

 問題解決プロセスは、皆さんの貴重な時間を有効活用し、「問題解決に強い人」と言われるための有効な武器なのです。