新技術を斬る
目次
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「楽しんで学ぶ」---IoT人材育成の必須条件
第12回 「加賀RoboRAVE」に見たものづくりの未来
先日、石川県加賀市で行われた「第2回 加賀RoboRAVE」という学生のロボット競技に招かれました。この大会は小学生から高校生までのチームが、さまざまなロボットを使って3つの競技を競う大会です。日本のみならず中国や台湾、米国、シンガポールなどの海外の子供たちも参加する、まさにロボットの国際競技会で…
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IT革命の時の失敗を日本は繰り返してはいけない
第11回 IoT時代の「黒船」、オープンソースハードウエア
IoT(Internet of Things)やプロダクトイノベーション(革新的な製品やサービスを開発すること)の話をするとき、私は必ず「Arduino」という制御装置の話をします。でも、その度にArduinoという言葉がまだまだ普及していないことを知ってがっかりします。
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技術を信頼しすぎて危険を忘れていませんか?
第10回 「東京デザインウィーク」の火災事故から日本のものづくり教育を考え直す
2016年11月6日、痛ましい事故が起きました。「東京デザインウィーク」というアートイベントで火災による死亡事故が発生し、小さな子供(5歳の男の子)が犠牲となってしまいました。亡くなったお子さんのご冥福をお祈りいたします。私はこのイベントの関係者ではありませんが、未来ある子供が犠牲になったことは本…
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ウイルスでIoT社会が乗っ取られる?
第9回 IoTのセキュリティーの脅威と対策(1)
「Mirai(ミライ)」というウイルス(以下、Miraiウイルス)が世界で猛威を振るっている──。そうしたニュースを先月から目にするようになりました。なぜニュースになっているかというと、これまでのウイルスは主にWebサーバーを標的としていたのに対し、このMiraiウイルスは、それに加えてIoT(I…
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あらゆる企業で「ものづくり」社員が必要になる時代
第8回 ものづくり市場の展望
私が製造業の企業や団体からIoT(Internet of Things)の技術を使った「ものづくり」の相談を受けていると、多くの場合、ある課題を突きつけられます。その課題とは、日本の企業は現在の仕事で手いっぱいであり、「新しいことを始める余裕がない」というものです。
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ARM買収で業界が変わる?
第7回 通信業界の展望
通信業界では最近、5G(第5世代移動通信システム)に各メディアの注目が集まっています。しかし、IoT(Internet of Things)の切り口で見た場合、必ずしも5Gだけが通信業界の鍵になるとは私には思えません。もう少し広い視野でこの業界の今後を見る必要があると考えています。
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データ収集がIoTの成否を決める
第6回 第4次産業革命で最も価値が高いもの
IoT(Interne of Things)および人工知能(AI)技術を使ったビジネスでチャンスをつかみたい。そう考える企業は多いことでしょう。その場合には必要なものがあります。人工知能をビジネスのどこで活用するかという「人工知能戦略」です。
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日本が乗り遅れる世界の「ものづくり革命」
第5回 ものづくりは日本を救う
今、世界では「ものづくり革命」が起きています。個人やベンチャー企業発の「ものづくり」ブームがその中心を担っています。日本ではあまり報じられていないためか、ものづくり革命が起きていることを知らない人が多く、非常に残念です。このものづくり革命を日本でも起こすことができれば、日本が抱えるさまざまな課題が…
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自動運転の目的は「運転の自動化」ではない---グーグルとトヨタの違い
第4回 人工知能との賢い付き合い方(3)
最近、自動運転車に関するメディア記事が増えています。私のところにも自動車関連企業からさまざまな問い合わせが来るようになりました。よく受けるのは、「自動運転は実際に可能なのですか?」という質問です。
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第4次産業革命で衰退する企業とその理由
第3回 人工知能との賢い付き合い方(2)
時代は第4次産業革命に入ろうとしています。なぜかといえば、IoT(Internet of Things)の技術が確立したことによって大量の分析データが手に入り、それを必要としていた人工知能が研究段階から実用化段階へと進むためです。
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ソフトバンクがARM技術で開発するものとは?
第2回 英ARM社買収の真の狙い
先日、ソフトバンクグループが英ARM Holdings(ARM)社を買収すると発表しました。その狙いについて、日経テクノロジーオンラインに私の(インタビュー記事)が掲載されました。ありがたいことに、非常に多くの反響をいただきました。そこで本コラムにおいて、もう少しこの買収に関して技術的な視点から私…
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人工知能は人間から職を奪うのか?
第1回 人工知能との賢い付き合い方(1)
「人工知能が進化すると、特定の職種がなくなる」──。最近、さまざまなメディアが盛んにこうした“警鐘”を鳴らしています。その記事や報道では、消えてしまう職種として「組立工」「機械工」「事務員」「会計士」「運搬作業員」「梱包作業員」「接客業」「大工」などを挙げて、読者や視聴者の危機感をあおっています。